
社員を知る
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CROSSTALK. 02

ここでの挑戦がキャリアをつくる。
SS運営で身につけたスキルはどんな仕事にも活きていく。
カーライフをトータルサポートするサービスステーション(SS)・ENEOSの「Dr.Drive」と「EneJet」。 「弊社のSSでは、人・モノ・金の高いマネジメントスキルが育つ」。こう話すのは、前職で日本中のガソリンスタンドの運営環境を見てきたSSリテール部担当部長です。「社内のジョブチェンジ制度が特徴的で、一生SSで終わらないところが強み」と続けます。 実際、店長経験のある社員が他部門で活躍する事例が多い三ッ輪商会。なぜSSがキャリア形成の場になるのか。 一度会社を離れカムバックした社員でもある店長とその上司が、SSで働く醍醐味を語ります。

Sさん
エネルギー事業本部 / SSリテール部 / EneJet 本通6丁目店 店長
2023年入社(中途入社・2016年入社後、2022年に一度退職)
ガソリンや軽油の給油の他、オイル交換やタイヤ交換、車検、洗車、カーコーティングなどに対応するスタッフとして入社。店長を務め、予算管理・お客様対応・スタッフマネジメントなどの店舗運営を担う。

Tさん
エネルギー事業本部 / SSリテール部 部長
2015年入社(中途入社)
Sの上司にあたり、前職時に日本中のSSを見てきた経験から、労働環境のよい現場づくりを目指し奮闘している。
ネガティブなイメージがあったガソリンスタンド。
カムバックして改めて感じた、三ッ輪商会のSSでの環境のよさ。



Tさん
店舗の売上が右肩上がりに伸びていきました。

Sさん
店舗運営にとってチームワークも非常に重要な要素なのですが、いいチームづくりができていたこともあり、僕は勘違いしてしまったんです。自分はもっとできるのではないか、と。1年で辞めてしまった営業職にもう一度挑戦して、実績を上げれば他社では給料ももっと貰えるはずだと考えました。こっそり転職活動をすると、不動産系の営業職の内定を得られました。

Tさん
そうして退職の相談を私が受けましたが、私の経験値では通用しないと思いました。彼は、SSというチームで仕事をするのが得意なタイプなんです。世の中の厳しい現実や人生設計についても何度も話しましたね。「隣の仲間を蹴落とさなければならないこともある。覚悟はあるのか?」とも伝えましたが、「僕は大丈夫です」の一点張り(笑)。

Sさん
「SSで結果は出したかもしれないけど、他とは違う世界だから難しい」とも話してくれました。しかし、僕がまったく聞く耳を持てなかった。三ッ輪商会に戻る考えは当時もちろんなくて、転職先で新たな人生を歩もうと前を向いていました。

Tさん
だから最後は「後悔することなく次で頑張れ」と言いました。でも、「行ってダメだったら戻ってきなさい」という話はしましたね。

Sさん
その言葉がありがたかったですね。辞める以上は当然転職先で頑張ろうと意気込むのですが、3ヶ月でダメになりました。能力の違いが明確で、研修ですらついていけなかった。研修後、現場に飛び出すのですがやり方もわからない。三ッ輪商会であれば、社員が一つ一つの業務を手取り足取り教えます。僕は教えてもらえる環境があって仕事ができていた。三ッ輪商会での仕事環境や一緒に働く仲間が自分に非常に合っていたことを知りました。 当時子どもが生まれたばかりということもあり、転職先で家族を養っていく自信も一気になくなりました。すぐに戻るなんて本当にダサくてカッコ悪いと思ったのですが、マネージャーが「いつでも戻ってこい」と言ってくれたことがずっと頭に残っていました。思い切って「会えますか?」と連絡しました。


Tさん
そのうち連絡がくるだろうとは思っていました。すぐに返信して、当日に会いましたね。

Sさん
恐る恐る丁重に謝りながら、「もう一度戻らせてもらってもいいですか?」とお願いしました。「そんなに世の中甘くない」と断られるかもしれないとも思いましたが、本当に優しく「いつでも戻ってきていいって言っただろ」と。うれしくて救われる気持ちで、涙が溢れました。もしそこで戻れていなかったら、当時の精神状態でまた転職先を探すことも厳しい状況でした。マネージャーが「いいよ」と言ってくださったから、いま家族で幸せに過ごせています。だからマネージャーにも三ッ輪商会にも僕は本当に頭が上がりません。

Tさん
辞めて遠回りにはなったかもしれませんが、他社での4ヶ月は彼にとって大きな経験値だと感じました。「前向きに考えていこう」と伝えました。

Sさん
僕はすぐに辞めたことをマイナスだとしか思えませんでした。マネージャーは「外の世界を見ることは、なかなかできることじゃない。自分の人生にとって必要な経験だったとプラスに捉えよう」と話してくれました。この言葉もすごく沁みましたね。

Tさん
三ッ輪商会に戻ってきて、改めて社内を俯瞰して感じることはありますか?

Sさん
SSのスタッフが集まって飲み会をすることもあるのですが、いい意味で上司と後輩の距離感が近い。お客様だけでなく、従業員同士がみんなを大事に思う温かさが、三ッ輪商会で僕が好きなところです。一度外に出たからこそ、強く感じます。年収1000万円の高給ではないですが、年間120日の休日がしっかり取れて福利厚生もしっかりしている。その上で貰える給料として僕は満足しています。
他部門や他業界での活躍。SSでのスキルをどう活かせるのか。

Sさん
SSを卒業して他の部門で活躍している先輩も多いと聞きますし、三ッ輪商会で全くやっていない事業を夢として入社してくる人もいますよね。

Tさん
SSの店長は26歳でなる人もいます。その若さで年商数億円の店を任せられ、スタッフ指導とお客様対応とモノやサービスの管理もする。マネジメントスキルが必然的に備わる環境は、他の仕事では経験できない大きなメリットだと思います。そうそう、「居酒屋経営が夢」と面接時に話した方を採用したこともあります。僕はその人に初めて会ったときに「居酒屋経営はうちでつくることができる仕事だから、まずはSSで店長まで経験するのはどうだろう」と提案しました。

Sさん
僕は他の業種で思う通りにはいかないこともありましたが、店長経験は幅広いところで活かせるだろうと感じます。特に接客面ですね。免許とりたての若者から高齢者まで、観光客の一見さんもいれば定期的に来店する方もいる客層の豊かさはSSならでは。どんな方とでもコミュニケーションを取る力が身につきます。また、店のお金を管理している責任感が強くあります。年間売上目標に対してどうすれば達成できるかを、スタッフ全員ミーティングで意見交換していく過程は居酒屋などの他の店舗経営にも活きるんだろうなと思います。


Tさん
そうですよね。目標をしっかり定めてチームで達成するという経験はたくさんできるのではないかなと思います。

Sさん
売上目標達成に向けて、例えばコーティングで新商品が出ると積極的におすすめして売上単価を上げましょう、などと決めたり、みんなで話し合って目標に向かって動き、達成していく過程があったりしますね。そういうチームでの達成感と合わせて、コーティングをするとお客様から「本当にきれいになった。ありがとう」と直接声をかけてもらえることも、やりがいに繋がっていたりします。

顧客満足度も従業員満足度も上げていく。
脱炭素社会に向けた動きなど大きな課題のあるSS業界で、自由な発想で新しい仕事をつくっていくために。

Tさん
弊社では、SSを教育の場として考えています。スタッフ、副店長、店長とキャリアアップしながら店長を5~10年経験したのち他事業部へ異動し、活躍している事例が近年目立ちます。SSだからこそ経験できる、人・モノ・金の高度なマネジメントスキルが身につくからです。残念ながらずっとSSで働きたいと思う人は少数派で、将来は他の仕事をしたいという人が多い。ですので、幅広い事業を手がける三ッ輪商会でSSというステップを経て活躍できるプロセスは素晴らしいと思います。 私は前職時代に日本中のSSを見て回り、三ッ輪商会が取引先でした。SSで人生が終わらず、ジョブチェンジができるのは弊社ならではです。他の石油会社だとそうはいかず、50~60代の店長も多いんですよ。また、年間120日の休日を取得できているSSも現在うち以外にはないでしょう。日本一働きやすい環境のSSをつくりたいと、私は本気で考えています。そのためには、よく言われることではありますが、顧客満足度(CS)だけでなく従業員満足度(ES)も高める必要があります。


Tさん
SSで取り扱う商材はすべてが必需品です。ガソリンがないと車は走ることができず、オイル交換なしには維持ができない。タイヤ交換も車検も同じです。つまり、お客様が必要に駆られてお金を払っている商材なんですよね。黙っていていもお客様が来てくださる環境ではあります。 しかしながら、洗車やコーティングは絶対に必要なわけではなく、お客様自らが求めてくるサービス商材です。そして、このサービスに対してCSとESを感じるという強みがあります。 だからこそ、弊社では洗車とコーティングに力を入れています。キーパーコーティングの売上が高い店ほど離職率が少ないという傾向が出ている。つまり、キーパーをかけた車のお客様が喜び、その姿を見た従業員がやりがいを感じるという循環が生まれています。 今後は、CSとESの相関性をキーパーを通じてさらに高めていくことが目標です。


Tさん
承知の通り、SS業界は脱炭素社会に向けた動きなど大きな課題のある中で、我々が新しい仕事をつくっていく必要があります。 SSでの経験と自由な発想をかけ合わせて若い力とともに新しい仕事をどんどんつくっていかなければならない、と思いながら日々頑張っています。
Sさん
僕は大学を卒業後、帯広市内の会社に営業職として入社しました。1年が経たないうちに働くことが辛くなってしまったのと、地元の浜中町に近い釧路で働きたい気持ちもあり、転職活動を始めて出合ったのが弊社でした。面接で「SS配属の可能性があるが問題ないか」と言われ、正直あまりいいイメージを持ちませんでしたが、新卒1年目で辞めていることもあり、何でもやらなくてはという気持ちの方が勝りました。
Tさん
採用が決まり、釧路ではなく札幌のSSに配属になりましたよね。当初の希望と違ったと思いますが、どう感じていましたか?
Sさん
正直、札幌に配属が決まり驚きました。ただ、新卒1年目で退職した僕が入社できただけでありがたいと思っていたので、どんな仕事でもやっていこうと切り替えました。しかし、「大卒でSSって恥ずかしい」と感じていたことも打ち明けておきます。最初はネガティブな仕事と捉えていました。
Tさん
どのタイミングでSSへのネガティブイメージが変わっていきましたか?
Sさん
働き始めて1年が経った頃です。がむしゃらに業務を覚えていく中で、ENEOSカードやクイック決済ツールのEneKeyなどを提案して販売実績を上げることが得意だと感じるようになりました。社内の販売ランキングで上位になったこともありましたし、接客が元々好きなんですよね。楽しくて、自分に合う仕事だと思いました。その後、4年目で店長になったんです。